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乾町の家 house in INUICHO
改修｜住宅｜木造｜２階建｜延床面積 61.3㎡（18.5坪）｜京都市
施工：八坂匠
長年にわたり飲食店を営んできた長屋の一角の兼用住宅を、次の世代の住まいへと改修しました。
コンパクトな全体ボリュームを最大限活用できるよう、構造上不要な壁や天井は取り払い、大きな一室空間として再構成しました。
天井裏に隠れていた小屋梁を見せ、旧材の色を活かしたデザインとし、建物が蓄積してきた歴史を可視化することを試みています。
２階。既存の柱や梁はそのまま見せています。色も塗り替えず、建物が刻んできた歴史を感じる意匠に。
１階。老朽化の激しい構造材は更新し、間仕切り壁の整理をしました。
１階。玄関との仕切りは麻の暖簾。床はバーチの無垢フローリング。
外観。シックなグレー系吹付け材の外壁と黒系開口部で落ち着いた外観にまとめました。４軒（元は５軒）長屋の一軒です。
かつての貫や壁の跡は、埋木をして補強しました。
色をそのまま活かし、建物の歴史を語る空間のアクセントに。
50年以上の年月を積み重ねて熟成された既存部と新設部の対比が鮮やかです。
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