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神楽岡の家 house in KAGURAOKA
改修|住宅|木造|2階建|延床面積 77.8㎡(23.5坪)|京都市
施工:サクジ工務店
京都盆地の北東部、四季折々の豊な自然と1000年を超える文化を受け継ぐ丘陵として親しまれている吉田山にたつ築50年程の中古住宅を改修しました。
周辺環境への豊な眺望を活かす/既存建物が持つ端正な骨格を尊重する/現代住宅としての性能を確保する断熱補強・耐震補強を施した、風景を切り取る合板のハコ の3つをテーマに改修しました。

緑を眺める生活。緑は隣接する御陵の借景ですが、将来的に無くなる可能性が極めて低い上、定期的に手入れされることも魅力的です。

天井板を外し、屋根に合わせた勾配天井とすることで2階は格段に広く感じられるようになりました。

スペースを有効活用するため廊下を無くし玄関とリビングが隣接します。暖簾等で区切り、プライバシーを確保することも可能です。
広めの玄関土間はDIY等で活用しています。

キッチン。オープンな棚は、見せる食器を選ぶという行為を誘発します。

外観。自前の庭は小さいですが、右手側の御陵を借景として活用。奥は大文字山。




窓と景色の関係。上側を開けることができるブラインドを設えることで、開放具合を微調整できます。左上写真のように閉め切ってしまうこともできますが、日中は右上写真程度の開放具合としています。友人の来訪時等の特別な時には左下写真のように全開にすることも。大開口ははめ殺し窓ですが、右手の木板扉は網戸を備えた通気口として開くことが可能です。

2階。東側の東山と南側の御陵への眺望。

床は工務店の在庫を活用させていただき、バーチ、アカシア、オーク、タモを貼り、フローリングのサンプル帖のようにしています。

小屋梁をあらわしで見せています。建具は既存の襖を再利用。


キッチンや風呂、トイレなどの水回りは元と同じ位置に配置。窓はそのままです。


間取りの構成と室内建具は既存を踏襲。


構造上不要な間仕切りは撤去。
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